お役立ちガーデン入門

ホームセンターでお馴染みの草花たちにも暮らしに役立つ意外な一面があります。このコーナではそんな、あまり知られていない草花の性質を紹介しています。新しいお友達との会話のきっかけ、新しい趣味へのチャレンジなど、何時ものお花を通して新しい世界に触れるきっかけにして頂けると思います。

①日々草(ニチニチソウ)

ニチニチソウ

初夏から晩秋まで咲くため日々草とも書きます

初夏から晩秋まで次々と咲くため日々草とも書きます。ホームセンターでも入手でき街中の花壇を赤、ピンク、白の花で彩るお馴染みの植物ですが、実はものすごい力を秘めています。

このニチニチソウ、夾竹桃(キョウチクトウ)の仲間ですから、とても生命力が強いのです。マダガスカル原産の植物で現地では薬草茶として服用されており、中国でも古来より「長春花」と呼ばれ薬草として利用されていました。

この植物が日本で普及することになったのも、実は友人の末期がんの苦しみを少しでも和らげたいと願った人物がきっかけと言われています。岐阜県の村役場に勤務していた澤井繁さんは和やかにこの世を旅立った友人を見送った後もニチニチソウの有効利用の研究を続け、澤井さんのニチニチソウに救われた人が全国に沢山いるそうです。この話は’’「日々草」の奇跡’’という書籍になっていますが、古い本(1996年出版)なので現在は中古で流通している物を入手するか図書館などで借りて読む事が出来ると思います。

その他にも(不名誉な事で名前が有名になってしまいましたが)岡山理科大学など複数の大学で治療効果が確認され、抗がん剤としての研究もされているスゴイ薬草だったのです。入浴剤として利用すれば、アトピー性皮膚炎に効果があったという人も多く高血圧やリュウマチの傷みにも効果があったそうです。可愛い花からは想像も出来ないパワーを秘めた植物ですね。

ニチニチソウの利用方法

入浴剤、お茶にして頂きますが、成分が強く副作用の恐れもあるためお茶としての販売はされていません。ですがガーデニングに利用されている物を自己責任に於いて利用することは可能です。※生葉の青汁は成分が強すぎるので健康な人にはお勧めしません!

①育った日々草を根も一緒に乾燥させる(よく洗い、天日で2、3日干す)

②乾燥したら2~3センチに刻む


お茶

1回分(1.5~2グラム)

①沸騰したお湯360ccを注ぎ20分置く(火にかけない

②茶葉を取り出し再び360ccのお湯を注ぎ30分置く

③②の工程をもう一度

④3回分の抽出液を一緒にして完成(冷蔵庫で保存)

毎食後90ccを目安に服用

入浴剤

一袋20グラム

※入浴後袋をよく絞って冷凍庫に保管すれば10回ほど利用出来ます

コメントを残す