イギリスとヨーロッパ現在はトンネルでつながっているが、30年前はドーバー海峡を越えるのにフェリーを使った。
オランダに到着してすぐユースホステルを探すことにした、一人だったし日本人にも遭遇していない。とりあえずは寝る場所を確保をしておこうと考えたのだ。ガイドブックにある一番近いユースホステルに歩いていくことにしたが、地図で見ても遠い場所のようだった、案の定かなりの距離である、その上、自分の歩いている道といえば日本では自動車専用道路といった雰囲気である。もしやハイウェーを歩いているのでは?と不安になりながら目的地を目指していたのだが、道の脇の草原にはイギリス同様ウサギが走り回っている。さすがヨーロッパ「ピーターラビット」がそこら中にいるのか!
到着したユースホステルは合宿に使われそうな雰囲気の宿であった、スーパーにちょっと行くという事が出来なかったが、予約しておけば食事は出して貰えるとの事。早速お願いした。出てきたのは’’ラザニア’’名前は聞いた事があったのだが食べるのは初めてだったあとはスープの自動販売機が置いてあった。食事はそれなりにという感じだったが、驚いたのはトイレの便座が無いことだった。この時はまだ気づかなかったが、この旅の間、便座のないトイレにはさんざん遭遇することとなった、そのうちトイレには便座があってほしいと願うようになるほどに。
ブリュッセルはガヤガヤした都会という印象が強かった。小便小僧を見たり(とても質素なもので驚いた)ミュージアムに行くなどしたが、公営のミュージアムは大体どの国でも入場料は無料か100円くらいであった。日本ではデパートでのちょっとした展覧会でも数百円かかることを思うとこういったものに対する考え方が全然違うのだろう。そしてブルージュ。説明するまでもないが本当に美しい古都だ、そして「レースがすごい!」と男でも思った、こういったものが好きな女性ならばぜひ足を運ぶべきだろう。後で知ったが、レースというのは宝石の代わりだったらしい。徳川吉宗のような王様が贅沢禁止令のようなものを発令すると貴族たちは宝石はしまっておいてレースを身にまっとったようだ。
最後に「フランダースの犬」で主人公のネロが見たがっていたルーベンスの絵を見て終わりベルギーはフィニッシュとなった。